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法廷に響いた鎖の音 元通訳、疲れた顔で―水原容疑者

配信
裁判所前に集まった報道陣=12日、米カリフォルニア州ロサンゼルス

裁判所前に集まった報道陣=12日、米カリフォルニア州ロサンゼルス

 日米の記者を含め、約50人が傍聴席をぎっしりと埋め尽くしていた。ドジャースの大谷翔平選手の元通訳で、銀行詐欺容疑で刑事訴追された水原一平容疑者がロサンゼルスの連邦地裁に出廷。久々に公の場に現れるとあって、大きな注目を集めていた。

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 張り詰めた空気の中、法廷前方の扉が開くと、水原容疑者が姿を見せた。黒のスーツに白いシャツ姿。少し疲れたような表情を浮かべ、シャツのボタンは一番上まで留めていた。入廷の際は足かせをつけられ、小さな歩幅で歩く際、鎖を引きずる音が静まり返った室内に響いた。着席すると、これを外すことが認められ、代理人のフリードマン弁護士の話に何度もうなずく場面があった。

 その後、水原容疑者は弁護士と証言台に。裁判官から名前を聞かれたり、書類にサインしたかを尋ねられたりすると、「Yes」や「Yes I do」といった短い言葉で返した。大谷選手への接近禁止命令や、ギャンブル依存症の治療プログラムの義務についても「イエス」と答え、最後まで多くを語らなかった。

 初出廷は約15分で終了した。法廷に入れなかったテレビカメラなど多くの報道陣は建物の外で待ち構えていたが、その場には現れなかった。 (ロサンゼルス時事)

最終更新:

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