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近隣住民「怪しいイメージない」 黒縁眼鏡に乱雑な部屋―桐島容疑者名乗る男

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警視庁丸の内警察署の掲示板に張られた桐島聡容疑者(左手前)の指名手配ポスター=26日

警視庁丸の内警察署の掲示板に張られた桐島聡容疑者(左手前)の指名手配ポスター=26日

 半世紀前の連続企業爆破事件で指名手配中の桐島聡容疑者(70)を名乗る男は、神奈川県藤沢市の工務店で、数十年にわたり住み込みで働いていた。今月、路上で体調を崩していた男を自宅まで運んだという近所の男性(61)は28日、「怪しいイメージはなかった」と驚いた様子で語った。

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 男性によると、男は2~3週間前、自宅近くの路上にしゃがみ込んでおり、話すのもままならないほど苦しそうな様子だった。工務店近くにある木造2階建ての男の家に担ぎ込んだ。6畳もない広さの部屋には段ボールや鍋などが足の踏み場もないほど乱雑に置かれていた。

 「(指名手配の)ポスターとは似ても似つかないが、言われてみれば面影がある気もする」。男は黒縁眼鏡を掛けており、白髪の短髪で、青いジャンパー姿だった。身長は160センチ弱でかなり痩せていたといい、「体がすごく軽かった」と振り返った。

 普段、男性があいさつをすれば返し、目が合えば自分から笑顔を見せた。ただ、「弱々しくもの寂しい感じ」で、姿を見掛ける機会は多くなかったという。

 捜査関係者によると、男は「内田洋」の名前を使い工務店で働いていた。

 男性は、救急車を呼んだ工務店の社長から聞かされ、男の名前を「ウチダ」だと知ったという。近所の人にも「内田洋」は知られておらず、男が静かに暮らしていた様子がうかがえた。

最終更新:

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