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中国、肥料原料の輸出規制強化 国内需給逼迫で

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中国国旗(AFP時事、資料写真)

中国国旗(AFP時事、資料写真)

 【北京時事】中国政府が化学肥料の原料として使われる尿素とリン酸アンモニウムの輸出規制を強化したことが4日、分かった。中国内の需給が逼迫(ひっぱく)していることが背景とみられる。関係当局から輸出を当面認めないといった内容の内部通知が出たといい、日本への輸出が止まる可能性もある。

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 尿素とリン酸アンモニウムは化学肥料の主要原料で、いずれも中国は世界有数の生産国。尿素は、トラックなどディーゼル車の排ガスを浄化する装置にも使われている。リン酸アンモニウムは消火剤の原料などにも使われ、日本は多くを中国からの輸入に依存している。

 関係者によると、尿素は11月上旬ごろに輸出に必要な手続きの期間がそれまでの約30日から60日に延長。その後、同月末ごろに当局が輸出を当面停止するとの内部通知を出したもようだ。リン酸アンモニウムは同月以降、新たな輸出手続きが止まっているという。

 尿素の韓国への輸出手続きは既に停止された。中国は、2021年から尿素の輸出を厳しく規制している。

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