毛沢東像、建立1カ月で撤去 生誕130年控え極左警戒―中国湖南省
【上海時事】中国の極左系ウェブサイト「紅歌会網」が7日までに伝えたところによると、湖南省長沙市の村で先月建立されたばかりの建国の父、毛沢東の銅像が4日に撤去された。当局が撤去を指示したとみられる。社会の格差が広がる中、毛をシンボルとする極左勢力への支持が盛り上がることを警戒しているもようだ。
銅像は建国記念日の10月1日、長沙市望城区の花実村に建てられた。建立資金は村民から集められた。その直後、当局が撤去を要請し、11月2日には黒服の男らが銅像を解体しようとした。男らは村民によっていったん追い払われたものの、再び現れ、4日未明に大型クレーンで銅像を解体し運び去ったという。
12月26日に毛の生誕130周年を控える中国では、各地で信奉者らによる記念像建立の動きが相次いでいる。8月には山東省臨沂市で、完工直前だった高さ4メートルの大理石像が何者かに持ち去られた。