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ウクライナ反攻に遅れ クリミア奪還へ国際会議―24日独立記念日

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ウクライナのゼレンスキー大統領(大統領府提供)=7月28日、キーウ(キエフ)(EPA時事)

ウクライナのゼレンスキー大統領(大統領府提供)=7月28日、キーウ(キエフ)(EPA時事)

 ウクライナは24日、独立記念日とロシアの侵攻開始1年半の節目を迎え、領土防衛の誓いを新たにする。ゼレンスキー政権は23日、南部クリミア半島に関する国際会議を開き、占領地の奪還に向けて西側諸国の支援を再確認したい考えだが、反転攻勢は思うように進んでいない。

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 ロシアの侵攻を批判する西側メディアは、6月上旬に始まったウクライナの反転攻勢に光を当ててきた。一方で「失敗している」という厳しい分析も出始めた。

 「ウクライナ軍のザルジニー総司令官の許可がなければ、前線を訪れることは完全に禁止だ」。スイス紙ルタン(電子版)は21日、外国メディアによる戦闘地域の取材が大きく制限されたと報じた。

 反転攻勢がヤマ場を迎えつつある中、ゼレンスキー政権が「苦戦」を内外に広く伝えられるのを嫌った可能性がある。ルタンは「(ウクライナ軍は)多くの犠牲者を出しながら、ロシアの防衛線を突破できていない」と現状を伝えた。

 ロシアの独立系メディア「メドゥーザ」も21日、「反転攻勢は(今月中旬に)決定的段階に入った」として、公開情報を基に戦況を詳報。それによれば、ウクライナ軍は目下、南部ザポロジエ州オリヒウ周辺に最大5万人、東部ドネツク州ベリカノボシルカ周辺に最大3万5000人の兵力を投入し、南下を目指している。その数は「予備兵力のほぼすべて」(メドゥーザ)とみられるという。

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