民主党・岡田克也副代表インタビュー
 政界インタビュー

小沢代表「首相就任」宣言を

インタビューに答える民主党の岡田克也副代表(東京・永田町の衆議院第1議員会館)2009年02月18日【時事通信社】

 政権交代の実現に向け、民主党はどのような基本姿勢で臨むのか。岡田克也副代表に聞いた。

 ―中川昭一前財務相の辞任をどう見るか。

 中川さんは論外だ。日本の国益を大きく損なった。ただ、それ以上に任命した麻生太郎首相の責任は重い。酒についてさまざまな問題があると分かっていたわけだから。

 ―どうしてすぐに罷免しなかったと思うか。

 甘い判断だった。ただ、そのことよりも、任命責任のほうがはるかに深刻だと思う。

 ―支持率は世論調査で20%を切った。

 一ケタになるかもしれない。

 ―麻生政権をどう総括するか。

 すぐに解散することを念頭に置いた内閣だったからかもしれないが、その場しのぎ、時間稼ぎ内閣のように思う。大きな経済危機の中で有効な手が打てないし、遅れるし、閣僚の中でなるほどという働きをしている人も見えない。

 ―衆院解散・総選挙の時期に影響は。

 今回の事件を通じて、春に麻生さん以外の首相で、という可能性が最も強くなった。

 ―麻生首相では持たないということか。

 麻生さんでの解散は、ほぼなくなったんじゃないか。新しい顔で解散するしかない。

 ―小泉純一郎元首相が麻生首相を批判した。

 小泉さんは、あまりにも国民の支持が麻生政権から離れているので、自民党内の争いに(国民の)目を引き付けて流れを変えようという意図を感じる。(小泉氏の首相批判後に)森喜朗元首相が記者団の取材に応じないでカメラマンを跳ね飛ばした場面などは、2005年の郵政解散の前に、森氏が「干からびたチーズ」を手に首相公邸から出てきて怒った様子を見せた場面を連想させる。今回もできレースではないか。平気でそういうことをやる人たちだ。少し注意しないといけない。(続く)

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